以前ブログに季節による治療の話をしたのですが、今の季節は涼燥に該当する時期です。空気が冷えていて乾燥している状態を涼燥といいます。髪の毛を乾かす時にドライヤーを使えばすぐ乾くのと同じで、風が吹くと体の水分が蒸発しやすいため余計乾燥しやすくなりますね。かゆみが出やすいので化粧水や乾燥肌用のクリームなどを使って皮膚を保護しましょう。喉についても、渇きやムズムズ感、腫れぼったいといった症状が出やすいです。うがい、少し濡れたマスクの使用、こまめの水分補給のほか、加湿器を含めたgoodsなどちょっとした工夫で風邪を引かずに秋、冬を過ごすことができるのではないかと思います。
さて、ついこの間のことです。妻が肩が凝っているから治療をしてほしいといってきました。肩が凝っているから肩に治療をする。まぁ、間違いではないし、肩に対しても治療をするけれど、手・足、臀部、背中など注意して観察をし、ツボを定める。メインは経気通絡だけれども年齢、生活について考慮をしなければならない。例えば年齢を重ねるにつれて気を上に持ち上げる力が足りなくなり、肩こり、五十肩、頭痛などの症状が出る。またデスクワークといった同じ姿勢で長時間作業をする仕事や立ちっぱなしなどの仕事が続く生活は肩だけでなく、腰、背中などもつらくなる。首を痛めた病歴も重要になる。五臓六腑の気の偏りについても考慮が必要だがそれはともかく、鍼治療をしたら肩こりが楽になったといってすぐ寝た。本当か?と翌日聞いたら楽になったという。本人がそういうなら、きっとそうなんでしょう。ただ、ちょっとだるい様子。治療をすると体は不活性なところが活性化されていく。その過程で現れるものでだるさ以外に眠気や痛みが増すなどの症状が出る場合がある。瞑眩(めんげん)反応ともいうが一時的なものでその時期が過ぎ、体が回復すると以前感じていた症状が気にならなくなる。ジムで運動した後、疲れが出たり、少し筋肉痛だったり、だるかったりするけど、2~3日目にはそういう症状を感じない。筋肉も以前より少し強くなるし、体も元気になるのと同じ原理と考えれば理解しやすい。
今までの話とは全く関係ない囲碁の面白い動画があったので紹介します。
囲碁が分からなくても見るだけで楽しくなる動画です。